Connectivity Standards Alliance日本支部を設立

(カリフォルニア州デイビス、2024年5月29日)グローバルな700社以上のテクノロジー企業から構成され、IoT(Internet of Things)における共通規格の維持・公開を行う無線通信規格標準化団体、Connectivity Standards Alliance(以下、アライアンス)は、新たにJapan Interest Group(以下、日本支部)を設立しました。

日本支部は、アライアンスの技術や日本国内のIoT市場に関心を持つ有志の企業で構成されており、X-HEMISTRY株式会社のCEOである新貝文将が暫定議長(Interim Chair)、パナソニック株式会社の中村成貴が暫定副議長(Interim Vice Chair)、アリオン株式会社の三島デンバーが暫定事務局長(Interim Secretary)を務めます。正式な役職選挙は5月末に行われます。日本支部は、アライアンス本部および日本支部のメンバー間での対話と協力の場の提供を通じて、世界的な標準化の取り組みを推進します。日本支部には、アライアンスのAdopter/Participant/Promoterレベルの会員が参加可能です。

日本支部の設立について、新貝氏は次のように述べています。

「欧州や中国に続き、当日本支部を新たに設立できることを嬉しく思います。近年、世界的にスマートホーム市場が成長していく中、現状、日本市場での認知も高まっており、今後、日本のスマートホーム市場には大きな成長の余地があることから、多くの企業がスマートホームへの取り組みを開始しています。アライアンスは、MatterやAliroを含むスマートホームインフラの標準化活動の最前線に立っており、多様な企業がグローバルに参加しています。日本支部の設立により、アライアンスが進める様々な取り組みを、日本国内のメンバー企業間での情報共有及び普及を図る枠組みが整いました。日本支部では、日本語を基本的な共通言語として使用し、定期的な情報交換を通じてメンバー間の連携を強化します。このグローバルなプロジェクトに対して関心を持つ日本の企業や貢献を希望する企業の皆様の参加を心より歓迎いたします。」

日本支部は、アライアンスの取締役会の監督の下で運営され、以下の活動を行います。

  • MatterとAliroを中心に日本におけるアライアンス活動を推進、認知度を向上
  • アライアンスのマーケティングチームと連携して、日本での各種イベントや講演を積極的に推進
  • グローバルでオープンなIoT標準の開発を支援するため、適切なアライアンスワーキンググループに日本市場に適した技術要件を提案
  • アライアンスへの日本企業の参加を誘致
  • アライアンスの日本メンバー企業間での知識や情報の共有

Signifyのワイヤレス標準および規制部門の責任者であり、アライアンス取締役会の議長であるMusa Unmehopa氏は次のように述べました。

「日本支部の設立は、アライアンス全体の連携とコミュニケーションにおける新たな章の幕開けを象徴しております。これは、グローバルな協力関係を一層深め、特にMatterの普及とAliroの成長を加速する重要な一歩です。新貝氏の専門的知識と地域に対する深い洞察力とリーダーシップのもと、この取り組みが進むことを、私たちは大変心強く、また喜ばしく思います。」

アライアンスのプレジデント兼CEOであるTobin Richardson氏は次のように述べています。

「IoTを支える基盤となるアライアンスの標準規格に対し、日本の企業からの関心が高まっていることを大変嬉しく思います。多様な接続機器と、それによって実現される豊富なソリューションが、日本の消費者にとって大きな価値をもたらすことを期待しております。」

アライアンス日本支部は現在、38社で構成されており、以下の20社が創設メンバーとなります。(アルファベット順):

株式会社アクセルラボアリオン株式会社ビューローベリタスジャパン株式会社ディサイン株式会社DSRアジア株式会社日立グローバルライフソリューションズ株式会社美和ロック株式会社株式会社村田製作所mui Lab株式会社Nature株式会社株式会社ネクスティ エレクトロニクスノルディック・セミコンダクター株式会社パナソニック株式会社シールエスキュー コーポレーションシャープ株式会社シリコン・ラボSTマイクロエレクトロニクステュフ ラインランド ジャパン株式会社X-HEMISTRY株式会社株式会社YAMAGIWA

Connectivity Standards Alliance について

Connectivity Standards Alliance(旧Zigbee Alliance)は、IoTの基盤と未来の構築を目指すアライアンスで、2002年に設立されました。アライアンスのメンバーはグローバル企業で構成されています。私たちの暮らし、働き方や余暇の過ごし方を大きく変革させる製品開発のため、アライアンスは普遍的でかつオープンな標準を作成し、進化させる努力を重ねています。メンバー企業の深く多様な専門知識、強固な認証プログラム、オープンなIoTソリューションの提供により、アライアンスは、より直感的で想像力豊か、かつ便利な世界の実現に向けた活動をリードしています。

アライアンスの取締役会は以下の役員で構成されています。(アルファベット順)

Allegion、Amazon、Apple、ASSA ABLOY、Comcast、Espressif、Eve by ABB、Fortune Brands、Google、Haier、Huawei、IKEA、Infineon Technologies AG、The Kroger Co.、LEEDARSON、Legrand、LG Electronics、Lutron Electronics、Midea、Nordic Semiconductor、NXP Semiconductors、OPPO、Resideo Technologies、Samsung Electronics、Schneider Electric、Siemens、Signify(Philips HueおよびWiZ)、Silicon Labs、Somfy、STMicroelectronics、Tuya、Verizon、Wulian

アライアンスの詳細についてはwww.csa-iot.org 、Matterについては、buildwithmatter.comをご参照ください。XFacebookLinkedInでのフォローもお願いします。